後脛骨筋腱機能不全(PTTD)

後脛骨筋腱機能不全(PTTD)

数年前から内果の下が腫れて痛かった。最近は外果の方も痛くなってきた。

内果部で後脛骨筋腱腱鞘に滑膜炎が起こると、後脛骨筋腱は水平部分断裂から完全断裂まで種々の損傷を被る。後脛骨筋腱の機能が傷害されると舟状骨を牽引する力が弱くなり、縦のアーチは低下して、距骨骨頭は内側に移動し、踵骨の上から内下方へ脱転する。これと同時に踵骨は外反し、縦アーチが低下して扁平足となり、前足部は外転し、外反母趾が生じる。そのため起立位で後方から観察すると踵は「ハ」の字状となり、外転した前足部は踵の陰からはみ出して、小趾側の趾が余計に見える。(too many toes sign)。同時に、片足つま先立ちが不可能となる。最初は内果部に疼痛があり、踵骨外反、距骨骨頭内反,前足部外転の変形は容易に矯正されるが、経過とともに徐々に拘縮が強くなり不可能となる。踵骨外反が進行すると、疼痛は内側の足根管部から外側の外果端へと移動する。初期には、内側ウェッジの足底板が効くが、こうなると徒手矯正も効かない。矯正可能な時期には、後脛骨筋腱の腱移行術、踵骨の骨切り術,外側列延長術で外反扁平足を手術的に矯正する。矯正が効かなくなれば、距骨下関節または3関節固定術を行う。

(参考文献:足のクリニック)