先天性中足骨短縮症

先天性中足骨短縮症

朝起きてベッドから折、体重を掛けると、飛び上がるほどかかとが痛い。歯を磨いているうちに痛みはなくなる。踵の前内側を押すと痛い。

40歳から50歳代に多い疾患で、起床時、踵を着くと激痛があるが、顔を洗っている間に治まってしまうのが特徴である。起床時以外にも、歩き始めに疼痛を覚えることがあるが、歩行時により増強することは少ない。踵骨結節前内側の足底腱膜、短趾屈筋件の付着部に圧痛がある。踵骨の側面X線写真で、側面に嘴様の骨棘形成を認めることが多い。しかし、X線写真での骨棘の有無や大きさと症状は、必ずしも平行しないし骨棘が、そのままでも症状は消失する。したがって、骨棘が物理的に軟部組織を刺激しているのが疼痛の原因ではなく、短趾屈筋腱付着部の炎症と滑液嚢炎がその原因である。治療は、温熱療法、鎮痛消炎剤の湿布、軟膏、内服を行う。圧痛部の除圧のために局所を凹ませた足底板や、全体に柔らかいクッション材、踵の荷重を減らすためのアーチサポートなども作製するが、疼痛が起床時に限局する症例では意味がない。結局はストレッチだけやっていても治る期間は余り変わらない。「短くて3ヶ月、長ければ3年」と言いながら経過をみるだけで、大半が自然治癒する。症例が強い場合には、数回のステロイド注射も効果的である症例も少なくないが、多用すべきではない。ごくまれに、観血的に腱膜切開を要することもあり、鏡視下にも行える。

(参考文献:足のクリニック)