足関節外側靭帯損傷(前距腓/踵腓/後距腓靭帯)

足関節外側靭帯損傷(前距腓/踵腓/後距腓靭帯)

1ヶ月ほど前に転倒して足首をひどく捻挫した。体重を掛けて足首を背屈すると、また足首の前の少し外側が痛む。

足関節の外側には前・後距腓靭帯、踵腓靭帯があり、内返し強制で断裂する。初期には3週間のギブス固定を行い、不安定性の残るものには、さらに3週間の装具固定かテーピングを追加する。強固な固定は、靭帯の治療に有利な反面、拘縮と関節位置覚の障害をもたらすので、スポーツ選手では底屈内反を制限する装具で固定するのもよい。

前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯を合わせて足関節外側靭帯と言い、この順に断裂しやすい。前距腓靭帯は、腓骨下端(外果)前縁と距骨頚部基部外側をほぼ水平に繋ぎ、距骨の前方への逸脱を防いでいる。距腓靭帯は、腓骨下端と踵骨結節部外側の小隆起をやや後方に向けて垂直に繋ぎ、踵骨と距骨の内反を防いでいる。足関節の内返し強制で損傷し、初期は外果部の腫脹や疼痛があり、皮下出血を認め、外果前縁や先端に圧痛がある。外側靭帯が損傷すると、前方引き出しや距骨内反が増加するはずであるが、この時期には疼痛のため筋性防御が強く、明らかでない。また、受傷直後に縫合した症例と、外固定した症例では、予後に差が余りないので、この時期に麻酔をかけて検査しても余り意味がない。

(参考文献:足のクリニック)